[戻る]
■ ちょっぴり県外2 会津藩校日新館(福島県会津若松市)2007. 8. 4

訪問日;2007.7.28

「ならぬことはならぬ」
年の初めに放映された「白虎隊」。山ピー主演のあれ。野際洋子さんが元気に叫んでいた言葉。

まあ、山ピーはともかく、20年ぶりぐらいに見た「白虎隊」。
会津に行きたくなって、2ヶ月も前から計画して、仕事も例年にないくらい忙しいというのに、やはり20年ぶりぐらいにやってきてしまいました。
たぶん、前回の日テレの「白虎隊」の放映のときも感化されて、来たんだと思う。
ちょっぴり県外リポートです!!!

だけど、会津藩校「日新館」は初めての訪問。
入館料を支払うと、スタッフの方が映写室へとご案内。
席につくと上映が始まる。広〜い映写室に我らファミリーだけ!
ああ、この映像、「白虎隊」のドラマの中でも流れていたなあ。途中までだけど。
「日新館」の生い立ちや、その中で行われていた文武両道の藩士たちを育てる教育のことがよくわかる。

日新館は5代藩主松平容頌(かたのぶ)公の時代、家老の田中玄宰(はるなか)が「教育は百年の計にして会津藩の興隆は人材の養成にあり」と進言して作られたもの。
ここで藩士の子弟たちが「ならぬことはならぬ」の精神を学んだ。
もっとも10歳で「日新館」に入学する前、6歳から9歳までの子ども達は「遊びの什」「おはなしの什」というのがあって、近所の子弟10人ぐらいを1グループとして遊び、その中で年長者への敬意や礼儀、知識といったことを身に付けていったんだそうな。

戊辰戦争で当時のものは焼失してしまい、今あるのは昭和62年に完全復元されたもの。
敷地面積8,000坪をテクテク歩いて、見学。

映写室を出ると、「戟門」をくぐり、「東塾」へと進む。当時の授業風景が白虎隊士の人形で再現されている。
「東塾」は「西塾」とともに「素読所」がおかれ、入学してすぐにこの「素読所」へ通うことになる。
「素読所」では「論語」や「詩経」などの素読や書学などの学問の他、弓、馬、槍刀の術、兵法なども学んでいく。
四等級制をとり、試験で進級するんだけど、優秀なら飛び級も可。
そして、「素読所」第一等を終えると、「講釈所」へと進む。
一応、五百石以上の長男ってことになってはいるけど、優秀ならOK。身分で等級を決めていたのは、身分が上のヤツほど一生懸命勉強しろや、ってことだったらしい。
医学、天文学、礼儀作法、数学、いろんなことを学んでいたんだね。

進級制のこの教育。失敗だといわれているゆとり教育を見直すのに、会津藩の教育方針を取り入れてみるのも一考かも。

「東塾」を出て、「大学」に入ると、「什の掟」について、解説をしてくれる。

「什の掟」
「一、年長者(としうえのひと)の言うことに背いてはなりませぬ」
「二、年長者にはお辞儀(じぎ)をしなければなりませぬ」
「三、虚言(うそ)を言うことはなりませぬ」
「四、卑怯(ひきょう)な振舞(ふるまい)をしてはなりませぬ」
「五、弱い者をいぢめてはなりませぬ」
「六、戸外で物を食べてはなりませぬ」
「七、戸外で婦人(おんな)と言葉を交えてはなりませぬ」
ならぬことはならぬものです。

という七つのならぬもの。
まあ、六と七は今の時代にはそぐわないので、とスタッフの方もおっしゃっていたが、他の一〜五は、今の世の中でも充分、通じる教えだよね。

その他、日本で初めてといわれるプールを見たり、子ども達は木場場の乗馬練習マシーンに乗って写真を撮ったりして、広〜い「日新館」を後にした。