[戻る]
■ もっともっといばらき リポート123 産総研 地質標本館(5)2007.11.13

訪問日;2007.11.10

産総研 地質標本館」で“第19回 自分で作ろう!化石レプリカ”に参加したよ。今回は、特別展、「デスモスチルス歌登標本〜世界一の全身化石発見から30年」にちなんで、“デスモスチルスの歯”の化石レプリカを作成。一種類だけなので、受付もササット終わる。

受付用紙に書いてある時間まで館内を見学。
まず、エントランスホールの特別展を見る。

“デスモスチルス”は今から約2800万年前の後期漸新世から約1100万年前後期中新世の日本から北アメリカの太平洋岸に生息していた“束柱目(そくちゅうもく)”というグループに属する哺乳類の一種。
復元されたイラストではカバみたいな生き物、って感じなんだけど、この“デスモスチルス”を含む“束柱目”は絶滅しちゃっているので、現在生きている近縁の仲間がいなくって、姿や生態を想像するのがとっても難しいんだって。

大体、名前の由来にもなった、こののり巻きのような丸い柱を束ねた形の“歯”。これだってすっごく変でしょ?何を食べていたかわからないんだってよ。
それに、フツー哺乳類って、死んだとき四肢を同じ方向に向けて、足を閉じているでしょ。でも、デスモスチルスは仰向けになって四肢を左右に開き、お腹を見せた状態で死んでいるんだって。

ちなみに、“歌登標本(うたのぼりひょうほん)”というのは、北海道枝幸郡歌登町(現枝幸町)の約1400万年前(中期中新世)のタチカラウシナイ層から発掘された化石。中でも第一標本は全身の骨がほぼ揃っていて、世界一ともいえるくらいほぼ完全なもの。
この歌登標本の発掘のおかげで、謎だらけの“デスモスチルス”の姿や生態もわかるようになってきたみたい。

解剖学的手法を取り入れ、側方型復元を行った。つまり哺乳類なのにワニみたいに体から横向きに足がついている姿に復元。これによって“デスモスチルス”が死んだときの姿も説明できるんだってさ。

この特別展は12月2日までなので、興味のある方、お見逃し無く!!!

常設展は1階の第1展示室−地球の歴史から。
ここにも“デスモスチルス”の全身復元骨格標本がある。こちらは常設展なので、いつでも見られる。
生物の進化の様子も展示され、生きた化石のオウムガイやカブトガニのビデオも見られるし、恐竜の糞化石も触れるし、アロサウルスの足跡と自分の足の大きさ比べもできる。

2階は第2展示室と第3展示室。
第2展示室は生活と鉱物資源がテーマで、燃料鉱物資源や海底堆積物、海洋資源と環境についての展示などがある。600万分の1の太平洋海底地形もあって、海溝や大陸棚などの様子がわかるようになっている。
第3展示室は生活と地質現象がテーマ。ダイナミックアースはミニシアターになっていて、その横には13300分の1の富士・箱根火山のジオラマがドーンと構えている。

再び1階に降りて第4展示室へと思ったら、化石レプリカ作りの時間。
作成室に入り、デスモスチルスの生きていた時代などの説明を聞き、いよいよ作成開始。
石膏の粉の入った容器を別の容器の底にくっつけてひっくり返す。こうすると粉が飛ばない。
続いて水を加えて、わりばしの切れていない幅広の方でよ〜く混ぜる。
それをゴムの型に半分ぐらい入れる。
そして、型を持ってデーブルでトントンたたく。石膏の中から小さな泡が出てくる。この泡をきちんと出しておかないと、割れる原因となる。
残りの石膏を流し込み、トントンたたいて泡を出す。泡が出きったら、完成。

まあ、手順は毎回同じで、10分程度で終わる。
固まるまで40分位かかるから、その間館内見学して待っているんだけど、隣りの「サイエンス・スクエアつくば」でパロが見たいというので、そちらを見学。
時間になったので地質標本館へもどり、まだ温かい出来たてホヤホヤの化石レプリカを受け取った。
ウチ帰ったら色ぬっぺ!