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■ ちょっぴり県外33 よねざわ昆虫館(山形県米沢市)2009.10.10

訪問日;2009.10.04

田んぼアート稲刈り体験」の集合場所の三沢コミュニティセンターには「よねざわ昆虫館」が併設され、大河ドラマの縁の地にふさわしく、“今年は昆虫天地人”というテーマ展が開催されている。

まずは“天の巻−空を飛ぶ”。
オニヤンマなどの空を飛ぶ昆虫の標本が展示してある。虫眼鏡があって、よ〜く観察できるよ。
“地の巻−土の中をのぞいてみよう−”。
ここは土の中を棲みかにする虫たちの展示。アリの巣の模型や、セミの幼虫が木の根っこのところで生活する様子の模型もあっておもしろい。
“人の巻−戦国武将と虫たち−”。
戦国武将が印しや飾りとして虫をあしらったものを使っていた。兜の前立てや甲冑、家紋、着物の柄など、色々なところに使っている。そういえば、ムカデ、なんていう印しも使っているんだよねえ!

壁に巨大な昆虫!
これは昆虫凧と呼ばれるもの。
凧は平安時代あたりに中国から伝わり、戦国時代は見方に自分の位置を知らせたり密書を届けたりするのに利用された。江戸時代になると魔よけなどの信仰や、大人も子どもも楽しめる遊具として発展し、色々な形の凧が作られたんだって。その中で、昆虫の形をしているのが昆虫凧。アブやハチ、セミ、チョウなどの昆虫凧が代表的なものだそうです。
これ、インテリアとしてもいいよね。

この他、山形県の夜の森やマレーシアの夜のジャングルを再現したコーナーや海外の虫たちも紹介されている。こちらは常設展示かな?
きれいな蝶や珍しいカブトムシなど。手の長〜い“セラムドウナガテナガコガネ”なんていう面白い昆虫もいる。
ここは展示の仕方がおもしろい。円形に並ぶ蝶、色々な方向を向いている蝶、・・・。

それから“山谷コレクション”というコーナーもある。
山谷文仁という方が集めた10万点にも及ぶ昆虫標本が、ここで管理され、そのうちの一部が展示されている。
昔の自然を知る上で大切な標本もあるんだって。
氏の集めた標本から、自然環境の変化がわかるし、米沢盆地の白竜湖周辺の湿地帯で体表的な昆虫だったマークオサムシ、オオルリハムシ、ハッチョウトンボの3種は、この界隈ですでに絶滅してしまったこともわかっているそうです。マークオサムシは現在、他の一箇所だけで生息が確認されていて、絶滅危惧TA類に指定されている。ハッチョウトンボは準絶滅危惧。タガメも絶滅危惧TA類なんだねえ。そういえば見ないかも。

湿地帯で農業を行う人たちにとって、水田を整備することは生きていく上で必要なことだった。腰まで水に浸かって田植えをしたり、船を出して農作業をしていた。大変なことだ!
その一方で、湿地帯の環境を破壊し、絶滅に追いやってしまった種もある。
利便性か、環境保護か。難しいところだよね。どうすれば生き物との共存ができるか。考えていかなきゃならないんだよね。

展示の仕方もおもしろく、これで無料で入館できるなんて!
とってもお得な昆虫館でした。
近くに来た時はのぞいてみてね!