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■ ちょっぴり県外65 国立科学博物館(6)(東京都台東区上野公園) その12012. 4. 6

訪問日;2012.04.01

国立科学博物館」の特別展は“マチュピチュ「発見」100年記念 インカ帝国展”が開催されている。前売券を購入してお出かけしたよ。
インカ帝国は15世紀半ばから16世紀前半に繁栄した、南米最大にしてアンデス文明最後の国家。文字も車輪も鉄器も持たず、多数の巨大建築物を造り、広大な領地を有していた。しかし、この巨大国家も、わずか160名程度のスペイン人によって滅ぼされてしまう。
インカは何故、短期間に巨大国家を築くことが出来たのか、どのような統治を行っていたのか、何故スペイン人に滅ぼされたのか、植民地時代はどのようだったのか、など、今回、考古学、人類学、歴史学などの最新の研究をもとに、その全貌に迫る展示ということで、とっても楽しみ。しかも、展示品約160点の多くが日本初公開だっていうじゃな〜い!!!

小中学生のみが参加できるワークショップ「キープカマヨクに挑戦」のチケットをGETしてから、特別展示室へ。会場マップを見ながら展示を見ていく。
って、ものすご〜い混雑。展示、よく見えない。子どもはもっとよく見えない。ゆっくり見ていられない。チラシに掲載されている展示品を中心に、ダダ〜ッと見る。

第T部 インカ:帝国の始まりとその本質

色鮮やかな染色・織物の技術、金属の冶金・彫金などの技術、巨大な建造物を造る高度な技術、農耕の技術などについての展示で、金合金製の小型人物像や小型女性人物像などが展示されている。
インカの畑は山の斜面に作られた段々畑でアンデネスと呼ばれている。灌漑設備も整っていて、標高差によって異なる温度差や気候条件を生かして様々な作物を栽培していた。
建築技術も高度で、積み上げられた石組みはカミソリ一枚も通さない程の精緻さだそうです。

第U部 インカ:帝国の統治

インカの人々は文字を持たず、代わりに重要な情報を伝える手段として“キープ”と呼ばれる記憶補助道具が考案された。キープはリャマの毛などで編まれていて、メインとなる親縄から縄のれんのように多数の縄がぶら下っている。このぶら下っている縄に結び目がつくられ、これで数を表す。この他、縄の色や長さの違いなどによっても情報を表していたそうです。

また、インカでは死後もミイラとして生き続けるというミイラ信仰があり、王様のミイラは生きているのと同じように家来たちに扱われ、輿に乗って散歩したり行事に出席したりしている。一般家庭でもミイラは子孫を見守ってくれるといわれ、地方によっては家の中に置いて食事を与えるなどして家族の一員として扱っていたらしい。

第V部 滅びるインカ、よみがえるインカ

1533年にスペイン人フランシスコ・ピサロによって、最後のインカ皇帝アタワルパが処刑され、インカ帝国は滅亡する。
奇襲攻撃や最新の兵力に加え、もともとインカ帝国の厳しい支配に反発する地方の人も多く、こういう人たちがいち早くスペイン側についちゃったりして、帝国滅亡に拍車をかける。部屋いっぱいの黄金を集めたら助けるって約束だったのに、難癖をつけてピサロはアタワルパを処刑しちゃうんだよねえ。

その後、別の皇帝を立てて、名目だけの王様にする。最初は従順だったこの王様、スペイン人の黄金に対する貪欲さと屈辱的な扱いにぶち切れて、とうとう反乱を起こす。一時はクスコ奪回目前まで迫るけど、聖母マリアの奇跡(という記録があるらしい)によってインカ軍は退散、ビルカバンバの地に逃れ、ここで新たな王宮を維持する。
そして4代目のトゥパク・アマルのとき、とうとうスペイン軍に制圧され、長い植民地時代に入る。

スペインへの協力者たちは貴族的特権を与えられて平穏な日々を送ることができたその一方で、大半は強制労働と重税に苦しむ。さらに、新しい神への信仰。そんな中で、トゥパク・アマルの処刑から約200年後、末裔を名乗るトゥパク・アマル2世が反乱を起こす。結局これも鎮圧されてしまう。

第W部 マチュピチュへの旅

1911年にハイラム・ビンガムによって、マチュピチュが「発見」された。この空中都市マチュピチュは何のために建てられたのか。最近では王の離宮という説が有力らしい。
マチュピチュは1983年にユネスコの世界文化自然複合遺産に登録されている。

アンデスの特産〜動物、織物など
ここは撮影OK。織物の作り方のパネル展示とともに、リャマなどの動物の毛や綿、色鮮やかな糸なども展示されていた。
インカには“アクリャ”と呼ばれる選ばれた乙女たちがいて、織物を織ったり、とうもろこしのお酒チチャを作ったりしていたそうです。

3Dスカイビューシアターで“マチュピチュの旅”を楽しむ。コンドルの目線でマチュピチュを見られる。迫力の映像で、ナレーションは俳優の玉木宏さんでした。



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