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■ もっともっといばらき リポート365 茨城県近代美術館(6)2012. 5.19

訪問日;2012.05.19

茨城県近代美術館」の特別展“小川芋銭展−震災後の眼で、いま−”の後期展示を見に行った。終了日一日前。前期展示券を提示して、割引を受けて入場したよ。(参照;もっともっといばらき りポート359

一番見たかった“畑のお化け”と“水虎(すいこ)と其眷属(そのけんぞく)”も見られてよかったなあ。子供たちも満足!
四季折々の草花や虫などが色鮮やかに描かれている“草虫帖”は、後期に巻き直しになっていて、違う場面が楽しめた。

ホームページでは、『小川芋銭は、独自の自然観から、近代化の中で失われつつあった人知を超えた存在や現象を慈しみ尊重した作品を描き続けた。』と紹介されている。
“小川芋銭展−震災後の眼で、いま−”、芋銭の絵を見て、何を感じるか。
芋銭が描く美しい風景や動物、その一方で、おどろおどろしい作品も多い。
“水虎と其眷属”。睨みつける河童の目は何を物語っているのか。
大正12年の“水魅戯(すいみたわむる)”は関東大震災後の再興院展出品作だそうです。水に棲む魑魅魍魎たちが大暴れ?自然が牙をむいた?
自然は私たちに豊かな恵みをもたらしくれる。それと同時に、災害などを引き起こし、脅威となる。自然を敬う気持ちと畏れる気持ち、この畏敬の念を忘れてはいけないのだと、改めて考えさせられる。

科学だかなんだかで自然を克服した、なんて恐れ多いこといって思い上がっていると、しっぺ返し喰らうぞ!
食べ物だって大切にしなければ畑の野菜もお化けになっちまうぞ!野菜だって生きてるんだ。人間はその命を頂いて生きながらえているんだろうが!自然の恵みに感謝しなきゃバチが当たるぞ!
芋銭のそんな声が聞こえてきそうです。

ミュージアムショップで、クリアファイル2種類を購入した。“畑のお化け”のグッズがあればよかったんだけど、クリアファイルもハガキもなかった。残念!

常設展示は“日本の近代美術と茨城の作家たち”。
丁度展示解説をやっていて、入口のオーギュスト・ロダン作“三つの影”から解説が始まる。ダンテの“神曲”に着想を得た“地獄の門”の一部で、3人の男性のブロンズ像。3者とも別の人間に見えるけど、実は全部同じ人で全部同じポーズをとっている。へええ?それから、余りにもリアルで、発表当時は実際の人間から型をとって造ったんじゃないか、って言われたとか。ああ、この辺りは聞いたことあるような?

続いて、第一展示室。
オーギュスト・ルノワールの“マドモワゼル・フランソワ”。
ルノワール晩年の作で、このころの作品には豊満な女性の絵が多いらしい。ルノワールは病気でやせ衰え、豊満な女性への憧れがあったんじゃないかなあ?だそうです。

中村彝(つね)が描いた“多湖実敏氏像”は、同じ構図の写真も合わせて展示してあり、そっくりだあ!
もう一点、“裸体”はルノワールの影響を受けているとか。確かに肌の感じとかそうだなあ。ルノワールの作品と中村彝の作品を見比べる。

松本楓湖(まつもとふうこ)の“永代橋開橋式之図”。
江戸の永代橋の開橋式の様子を描いた日本画で、最長寿の三河国百姓満平一家夫婦三代が描かれている。でも〜、満平じいちゃん242歳、息子199歳、孫152歳だとさ。おやまあ!1年に3つぐらい年を取るのかねえ?
この画家、知らない。
で、調べてみたら、常陸国河内郡寺内村(のちの新利根町・現稲敷市)の出身で、岡倉天心の日本美術院の創設にも関わったとか。へええ!恵林寺が所蔵する『山本勘助画像』も描いている!これ、山本勘助の像の中では結構有名なんじゃあ???

この他何点か第一展示室で解説をしていただいて終了。
いつも美術品の鑑賞はただなんとなく、でしたので、こういう解説を聞きながらだと、結構興味も出てくるかもしれないです。こういう見方があるのか、とか。参加してみるといいです。

第二展示室では第二次世界大戦後の作品が展示されている。
この辺りになると、ハハハハハ、すみませ〜ん、なんだかよくわからないで〜す。
こちらも展示解説とかあったら参加してみるといいのかなあ???