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■ もっともっといばらき リポート366 茨城県立歴史館(13)2012. 5.20

訪問日;2012.05.19

茨城県立歴史館」のテーマ展Uは“ほとけと結ぶ−六地蔵寺の灌頂(かんじょう)法具”。
チラシ等によると、灌頂は密教において仏と正式に縁を結ぶために執り行う法会(ほうえ)で、頂(頭)に水を灌(そそ)ぐ儀式のこと。そしてこの儀式によって、灌頂を授かったもの(受者)は仏の教えを段階的に正しく理解できたことが証明され、大日如来から受者まで法脈という縁で結ばれるのだそうです。

今回、六地蔵寺に伝わる灌頂法具の数々が展示されている。
これまたチラシ等によると、六地蔵寺は水戸市に所在し、中世には大掾氏や佐竹氏、近世には水戸藩の庇護を受けている。
15世紀半ばに灌頂の場としての記録があり、このころまでに水戸地方の中心的真言宗寺院になっていたと見られている。

そうです。灌頂は真言密教のものなのです。ですから、インドの神様が仏教と融合して、シヴァ神やブラフマーさんもいます。
インドラは帝釈天(たいしゃくてん)、アグニは火天(かてん)、ヤーマは閻魔天(えんまてん)、ラークシャサは羅刹天(らせつてん)、ヴァルナは水天(すいてん)、ヴァーユは風天(ふうてん)、ヴァイシュラヴァナは毘沙門天(びしゃもんてん)、シヴァは伊舎那天(いしゃなてん)、ブラフマーは梵天(ぼんてん)、プリディヴィーは地天(ちてん)、スーリヤは日天(にってん)、チャンドラーは月天(がってん)、という風に、インドの神様が仏教に取り入れられ、十二天になっていま〜す。
ちなみに十二天は天部というランクに入っている。大乗仏教で一番上は如来部。阿弥陀如来、大日如来、薬師如来、釈迦如来など。続いて菩薩部、明王部、天部、・・・・となる。

展示は“絹本著色十二天 帝釈天”に始まる。そして十二天全てと、胎蔵界曼荼羅や金剛界曼荼羅、真言八祖、銅製の輪宝(りんぽう)や羯磨(かつま)などが展示されている。
仏教、密教大好きな子供たちにはとってもおもしろい展示だったようですが、来館者はご年配の方々しかお会いしませんでした。
まあ、近所のお寺のご本尊様は毘沙門天で、インドではヴァイシュラヴァナという神様だったんだよ、なんてお話をしてあげると、子供も興味を持つかもしれませんね。

一橋徳川家記念室は“漆の美”。一橋徳川家に伝わる漆製品が展示されている。蒔絵(まきえ)の厨子棚や硯箱、印籠、櫛など、黒漆塗の烏帽子や浅沓。
蒔絵は漆で描いた絵や文様に金粉や銀粉を蒔いて、磨きだしたり研ぎだしたりして模様を作る漆器工芸の技法で、高蒔絵、平蒔絵、梨子地、研出蒔絵がある。
漆工芸の技法としては、蒔絵のほかに沈金(ちんきん)という技法と螺鈿(らでん)という技法がある。沈金は漆塗りの面に刀で線刻し、その溝に金箔などを埋める。螺鈿はアワビのような内側が光沢を持った貝がらの、真珠層部分を切り出だしてはめ込む。
子供たち、漆工芸体験してみたい!!!だってさ。
ムムム、結構なお値段なんじゃあああ???