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■ ちょっぴり県外80 国立西洋美術館(2)(東京都台東区上野公園)2012. 7. 3

訪問日;2012.07.01

国立西洋美術館」は1年ぶりかな。
展覧会“ベルリン国立美術館展〜学べるヨーロッパの美術の400年〜”にはフェルメールの“真珠の首飾りの少女”も来る。

朝、入館前に門前に並ぶ人の列が長く続いていたけど、午後からなので、並ぶことなく入館。ネットで前売券を購入していたので、さらにスムーズに展示室に入れた。
小中学生は入館無料で、受付で小中学生用のジュニア・パスポートを手渡される。解説書兼クイズです。

T 絵画/彫刻

第一章 15世紀:宗教と日常生活
宗教画や彫像がずらっと並びます。聖母マリアとイエス・キリストのものが多いけど、聖人の絵画や彫像もある。このころの作品は、神様や聖人たち宗教的な人物が身近な存在として表現されているそうです。指先とか、子どもの足とか、ふっくらと表現されたり〜。一方で、15世紀後半のイタリアでは理想の女性像が追求される。
“龍を退治する馬上の聖ゲオルギウス”という作品に表現されている龍は、悪魔のよう。日本の龍は水神として祀られているけど、西洋で龍(ドラゴン)は悪の化身としてとらえられてるんだよね。By 小中学生用のジュニア・パスポート!

第二章 15−16世紀:魅惑の肖像画
肖像画が並ぶ。男女問わず。
一番目を引くのは、教科書でも使われるドイツの宗教改革者“マルティン・ルターの肖像”。これは必見だよね。

第三章 16世紀:マニエリスムの身体
マニエリスムは16世紀後半から末、ルネサンスからバロックへ移行する時期の様式。誇張の多い、技巧的な作品が多く生まれた。
展示はブロンズ像が多く、逆立ちする青年や足のとげを抜く女などが並ぶ。ラオコーン群像の復元作である“ラオコーンとその息子たち”もある。

第四章 17世紀:絵画の黄金時代
この章ではまず、“果物、花、ワイングラスのある静物”が目を引く。ヤン・ダヴィッドゾーン・デ・ヘームという画家の作品です。とても美しく、リアルに表現されていて、こういうの部屋に飾りたいなあ、って思う作品です。
それからレンブラント・ファン・レインの“ミネルヴァ”やレンブラント派の“黄金の兜の男”といった有名どころが続く。
そして、いよいよです。ヨハネス・フェルメールの“真珠の首飾りの少女”とご対面!真珠の首飾りを身につけた少女が鏡を見つめる横顔が描かれている。そして白い毛皮の縁どりがあるサテンのジャケット、ブラシ、中国産の磁器の壷など、実にリアル。本物そっくり!この中国磁器が示すように、17世紀、オランダと中国との密接な関係が反映されているそうです。

第五章 18世紀:啓蒙の近代へ
ロココ的な比喩や象徴にあふれた描写から、複雑な象徴物を取り除いて、人間そのものの洞察を加えるような描写が主流になった時期だそうです。
“トーマス・ハンソンの肖像”という肖像画は風景を背景にしている。それまでの肖像画は部屋の中にいるのを描いたものだった?
“死んだ雉と獲物袋”という作品には、雉のご遺体が描かれております。滴り落ちる血!“雉は単なる狩りの戦利品としてだはなく、死によって永遠の生を得たものとして見る者の心をとらえる。”と、図録では説明されている。そうなんだあ?

U 素描

第六章 魅惑のイタリア・ルネサンス素描
素描、た〜くさんあります。
サンドロ・ボッティチェッリの“ダンテ『神曲』「煉獄篇」挿絵素描より:地上の楽園、ダンテの罪の告白、ヴェールを脱ぐベアトリーチェ(第31歌)”という長ったらしい名前の作品や、ミケランジェロ・ブオナローティの“聖家族のための習作”という作品もある。
小中学生向けのジュニア・パスポートによると、素描は画家が心に浮かんだものを線などで描いたもので、彩色(さいしき)して完成させる作品の下絵のこと。下地となる紙や羊皮紙などの上に、木炭、天然石(チョーク)、鉛白(えんぱく)、インクなどの色材(しきざい)を使って描く。下地や色材を変えたり、ペンや筆などの道具を使い分けて、様々な表現をすることができたそうです。へええ!立体感を出すのに、水で溶いた鉛白(白色)を光の当たる部分に塗ったり、ペンで細い線を重ねて影をつけたり、濃淡の面を塗り分けたりしている。

ルネサンスからロココまで、ヨーロッパ400年の美術が学べる、ということで、ド素人でも、漠然とわかったようなあ???わからなかったようなあ???まあ、有名な作品も見られたし!よかったかなあ!
ただ、個々の作品の解説が、展示にはほとんどないので、結局図録の購入となりました。2,500円也!!!
小学生ぐらいの子どもたちもチラホラ見かけた。熱心に見ていたよ。

ご近所の「東京都美術館」ではリニューアルオープン記念“マウリッツハイス美術館展 オランダ・フランドル絵画の至宝”が開催されていて、フェルメールの“真珠の耳飾の少女”も展示される。
チケットも購入してあるので、夏休み中に訪問する予定。

常設展も見に行った。
ロダンの“考える人”など、いくつか見たんだけど、人ごみに疲れ、展示室の暗さに目の疲れも極限状態。
で、帰宅となりました。