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■ ちょっぴり県外86 江戸東京博物館〜二条城展(東京都墨田区横綱)2012. 8.18

訪問日;2012.08.05

4月に京都の二条城に行った(参照;ちょっぴり県外72)。「江戸東京博物館」で二条城展が開催されいてる。二条城の障壁画は文化財保護のため、順次模写されはめ替えられていて、こういった特別展でもないと本物は見られない。見に行くべ!


第一章 二条城創建−京に響く徳川の天下−

二条城の竣工は1603年3月。出来たてほやほやの二条城で、家康の征夷大将軍拝命を祝う宴が催された。1611年の家康と豊臣秀吉との対面の場ともなり、大坂の陣では家康の本陣となる。二条城は波乱の舞台として歴史に登場し、天下に徳川家康の派遣を知らしめる役割を担っていたそうです。
家康が築いた二条城は五層の天守を持ち、京の町を見下ろしていた。その様子は“洛中洛外図屏風”に描かれている。


第二章 二条城大改築−東福門院和子の入内と寛永の行幸−

2代将軍秀忠の娘和子が後水尾天皇に入内する。これで天皇家の外戚となって朝廷との深〜いつながりが出来た。で、3代将軍家光と大御所になった秀忠は、後水尾天皇を二条城に招くため、寛永元年(1624年)に城の大改築に着手する。新たに本丸を造営したり、家康創建の御殿を二の丸御殿にしたり、天皇一家のための御殿を建造したり。
そして寛永の行幸。天皇のお出かけなので、それはもう、盛大だったようで。“洛中洛外図屏風”などでその様子を見ることができる。


第三章 寛永障壁画の輝き−日本絵画史最大の画派、狩野派の粋−

狩野派は室町幕府の御用絵師になった狩野正信を始祖とし、その子孫は、その時々の権力者と結び付いて常に画壇の中心を占め、職業画家集団として、日本美術界に多大な影響を及ぼす。
有名なところでは、元信の孫の狩野永徳が安土城や大坂城の障壁画を制作。さらにその孫の狩野探幽は、江戸城、二条城などの障壁画制作を指揮している。

ここでは狩野派の絵画をた〜くさん観賞できます。
“二の丸御殿 大広間四の間 松鷹図”。迫力あります。
国宝の“花下遊楽図”、見たことある?ああ、「東京国立博物館」所蔵。やっぱり見たことあるんだ。


第四章 激動の幕末−大政奉還の舞台として−

天守が落雷で焼失、天明の大火で本丸御殿が焼失、・・・。二条城はしばらく歴史の表舞台から遠ざかる。
再び表舞台に出るのは、14代将軍家茂が孝明天皇の賀茂行幸のお供のために上洛した時。そして、これは教科書にも出てくる。1867年、15代将軍慶喜が二条城で大政奉還を発表した。

幕末の将軍二人の肖像画、陣羽織、229年ぶりの将軍上洛の様子を描いた“京都上洛将軍二条城出門之図”、などなど。

“大政奉還上意書”、これは「茨城県立歴史館」の所蔵。

江戸町火消し新門辰五郎(しんもんたつごろう)は、慶喜を陰で支えた人物。五姓田芳柳筆の“新門辰五郎像”が展示されている。“JIN-仁”の原作を思い浮かべる。そのまんまだ!
五姓田芳柳(ごせだほうりゅう)は幕末明治期の洋画家。この名前、どこかで聞いたことあるぞ?調べてみたら、養嗣子に二世五姓田芳柳という画家がいる。下総国猿島郡沓掛村(現・坂東市)生まれの画家なんだって。そういえば、「古河歴史博物館」の企画展があったような?

二条城古写真も展示されている。将軍が撮ったもの。所蔵先は徳川慶朝氏となっている。確か慶喜公の曾孫さんだよね。写真家の。


第五章 離宮時代−可憐なる宮廷文化の移植−

明治維新後、明治17年には宮内省の所管となり、二条離宮と称されるようになる。
葵紋から菊紋へ。主の転換は、飾金具など随所に確認できる。


第六章 世界遺産二条城−文化財を守る・伝える−

昭和14年、二条城は京都市に下賜され、昭和27年には二の丸御殿が国宝に、建造物22棟が重要文化財に指定された。
昭和47年から二の丸御殿の障壁画を模写し、はめ替える事業が進められている。
そして、平成6年には「古都京都の文化財」として、ユネスコの世界遺産に登録されている。


絵画のほか、彫刻、徳川家縁の品々も見ることができて、すごいです。
巡回しないようなので、これを逃すと今度はいつ見られることか。お見逃しなく。
ショップでは図録やグッズを購入した。松鷹図のクリアファイルは特にカッコいいよ〜〜〜。


常設展示。ここに来たのは7年ぶりぐらいになるなあ。
中村座を左手に見下ろしながら日本橋を渡り、江戸の町のジオラマなどを見て、5階に下りる。木版の展示やその向かい側のさうし問屋(草子問屋?)の錦絵などを見る。
常設展示もボリュームがあって、本来特別展と合わせて一日がかりのコースなんだよねえ。見きれないよ。また今度だ。
常設展示は小学校高学年以上向けのクイズシートがある。江戸編と東京編があって、サイトからダウンロードできるので、これを前もって印刷して展示を見るといいよね。次回はそうしよう。