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■ もっともっといばらき リポート402 茨城県近代美術館(8)2013. 8.30

訪問日;2013.08.08

茨城県近代美術館」行きました。
企画展“日本のプチファーブル 熊田千佳慕展”です。

大変細密な虫の絵です。虫の視点で描かれ、そして、とても美しい。地面に腹ばいになって描いていたそうです。
熊田千佳慕(くまだ ちかぼ)、クマチカ先生と呼ばれていました。先生の絵をご覧になっている方は多いと思います。「ファーブル昆虫記」の挿絵を描かれています。ボローニャ国際絵本原画展に二度も入選している。

虫の生態を描いた作品も数多くあります。
虫の一生を描いたものもあれば、喰う喰われるの世界を描いたものもある。
これは残酷?
いいえ、自然の摂理です。逆らって生きていけるものでもありません。

古来から日本人にとって虫は身近な存在だったのに、今、私たちは虫を嫌って遠ざける傾向が強いかなあ。
虫がいなくなるということは、自然のサイクルが狂ってしまうということ。とってもたいへんなことになるかもしれないのに・・・。

「私は自然保護という言葉っが大きらいだ。さんざん今まで自然を利用しすぎてきて、ここにきて自然を保護しようということは、人間のエゴだと思う。自然保護なんかする資格はない。自然保護ではなく自然破壊を防衛するつとめがあるというべきではないか」(企画展チラシより)

クマチカ先生の言葉だそうです。
そうですね。保護なんておこがましい。自然を破壊してきた張本人である人間がそんなこと言うのは!破壊をやめれば虫たちは自然と戻ってくる。破壊をやめることが最大の自然保護。
そうは言っても、高速道路が延びて便利になるのはうれしいし、病気を媒介する虫を駆除するのは避けられないし、・・・。難しいところだ。不要な自然破壊をできるだけなくし、いい状態で虫との共存ができればいいのだけれど。

虫は苦手なんですが、クマチカ先生の絵は、美術的にも科学的にも素晴らしいと感じます。同時に、人間はどう自然と向き合えばいいのか、考えさせられました。
是非、親子で鑑賞してみてください。

ミュージアムショップで、来年のカレンダーを購入。
『クマチカ先生の図鑑画集』も売っていました。欲しい!!!でも、こちらはかなりのお値段です。いずれ・・・。