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■ ちょっぴり県外108 東京国立博物館(12)(東京都台東区上野公園)2013.10.14

訪問日;2013.10.12

東京国立博物館」の特別展“京都−洛中洛外図と障壁画の美”。

第一部 都の姿−黄金の洛中洛外図

国宝・重要文化財の「洛中洛外図屏風」は、展示替えも含め、7件すべてが展示される。岩佐又兵衛筆の舟木本と呼ばれる「洛中洛外図屏風」は全期間展示されるけど、狩野永徳筆で国宝の上杉本、それから歴博乙本、勝興寺本は前期、歴博甲本、福岡市博本、池田本は後期の展示になります。
展示替えはありますが、実物がないものもパネル展示してあるので、まあ、雰囲気はわかります。それに、図録に付録として7件全部がついている。

第二部 都の空間装飾−障壁画の美

第二部では「洛中洛外図屏風」に描かれた3つの場所に関連する障壁画が紹介されている。

1.王権の象徴−京都御所
御所の建物を映した京都・南禅寺本堂の障壁画の中から「群仙図襖(ぐんせんずふすま)」や、紫宸殿(ししんでん)に描き、仁和寺に下賜された「賢聖障子絵(けんじょうのしょうじえ)」などが展示されています。

2.仏法の荘厳−龍安寺
まずは龍安寺の美しい石庭の四季が4K超高精細映像で見ることができる。
龍安寺は善の精神を体現する石庭で世界的に知られている。その龍安寺も、明治初期の廃仏毀釈の影響で、堂内の襖絵約70面が寺外に流出し、行方不明となっていたそうです。
ところが、1989年にアメリカのメトロポリタン美術館に寄贈された襖絵8面がその一部と判明した。また、2010年のオークションで出品された6面の落札に、龍安寺が成功している。
今回、この龍安寺が落札した「群仙図襖(ぐんせんずふすま)」4面と「琴棋書画図襖(琴を持っている場面)2面、それからメトロポリタン美術館所蔵の「列子図襖」4面と「琴棋書画図襖(絵を見ている場面)4面、さらにアメリカ・シアトル美術館所蔵の「琴棋書画図襖(囲碁の場面)4面、計18面が展示されている。
80年ぶりの里帰りだそうです。なかなか見られません。

3.公儀の威光−二条城
二条城は徳川家康が築城し、家光の時代に増築された。その二条城二の丸御殿の大広間と黒書院の障壁画69面が、今回勢ぞろいする。「江戸東京博物館」の“二条城展”(参照;ちょっぴり県外86)でも見てるけど、今回は障壁画69面全部で二条城の黒書院と大広間を再現しているので、大変見ものです。


大物が多いためか、展示数は少ないです。
16〜17世紀の大都市京都が「洛中洛外図屏風」の中にどのように描かれていたのか、観察してみるとおもしろいです。