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■ もっともっといばらき リポート63 茨城県陶芸美術館2006.10.18

訪問日;2006.10.?

どうしても見たい〜、とうちの子が言うので、入館することにしました。
閉館まで時間もあまり無いというのに、なんで見たがるんだ〜?
第一、壷だぞ壷。子どもが見ておもしろいかっていうの。
とブチブチいいながらも結局言うこと聞いてしまう。だって自分も見たいんだも〜ん!!!

茨城県陶芸美術館」は丁度企画展をやっていて、入館料も割増。でも常陽藝文のクーポン券で団体割引。クーポン使いまくり!

特別展は「生誕120年富本憲吉(とみもとけんきち)展」。
すみません、近代陶芸の巨匠、重要無形文化財保持者(人間国宝)らしいけど、知りませんでした。
特別展は地下1階と2階に分かれている。それぞれのところでチケットのチェックを受ける。

「色絵磁器(いろえじき)」という磁器の白い素地に上絵付したもので重要無形文化財保持者になったのだとか。「色絵紫四弁花模様(いろえむらさきしべんかもよう)飾箱」という箱の花模様が見事、美しい。流石に人間国宝、一つ一つの花が同じに描かれているのよ。手書きでしょう???それに、箱ですからね、フタの部分と箱の部分、ピッタリしないといけないでしょう?ちゃんとはまっているのよ。不自然さが残らない。どうやってやるのかしらね。

その後「色絵金銀彩(いろえきんぎんさい)」を完成させ、金と銀の同時焼付けに成功、「四弁花模様」に加え、「羊歯(しだ)模様」という、これまた細かくて、均一な模様を好んで取り入れた。写真がないのが残念です。実物を見てね。

ほかにも楽焼や土焼、白磁、染付けなどさまざまな技法にチャレンジ、「模様から模様をつくらない」というコンセプトを基に、素晴らしい作品をた〜くさん生み出した。そんな素晴らしい方の展示です。
12月3日まで開催されているので、普段はあまり陶芸に縁の無い方でも、目の保養に訪問してみると良いかも。

2階では他に第2展示室で「現代茨城の陶芸展〜線をもつ器たち〜」という展示があり、いばらき出身または在住の現代陶芸家達の作品展。ここでもチケットチェック。
線ひとつとっても、さまざまな表現があるんだなあ。と感じる展示。

最後に1階第1展示室。「近現代日本陶芸の巨匠たち」。ここでも同様にチケットチェック。計4ケ所でチェックがあるのよ〜。
入ってすぐのところは10月22日までの新収蔵品展。富本憲吉氏の「白磁 花器」などもここに展示してある。
それから「文化勲章受賞者と人間国宝たち」「松井康成(まついこうせい)」「板谷波山(いたやはざん)」という3つのコーナーに分かれている。

やっと、知ってる名前。「板谷波山」、○○鑑定団でもその名はよく出てくるし、榎木孝明さん主演の映画「HAZAN」でも有名になった、下館市(現筑西市)出身の陶芸家。確か、下館には「板谷波山記念館」があるんじゃなかったかな。
陶芸の世界には「釉下彩(ゆうかさい)」という技法があって、透明釉の下に模様を描いて本焼で発色させる。波山は自分の「釉下彩」の作品を「彩磁(さいじ)」と呼んだ。そして透明釉の代わりに半透明のつや消しの釉薬をかけたものを葆光(ほこう)彩磁という。この半透明の釉薬は波山自身が開発したもので、「葆光釉」と名づけたそうな。
「葆光彩磁葡萄紋様花瓶」「彩磁延寿文花瓶」「葆光彩磁呉須模様鉢」、どうしてこんな淡い感じの文様になるのか。文章の表現力もなく、写真も無いので、実物見ましょう。

「松井康成」という笠間市在住だった方の作品はなんていえばいいのかな。無数のヒビ?って訳じゃないんだろうけど。「嘯裂(しょうれつ)」「象裂(しょうれつ)」という技法の作品が目を引く。「練上手」で重要無形文化財保持者だったそうです。「練上(ねりあげ)」は色の異なる土を重ね合わせたりして模様のある素地土をつくり成形する技法。人間国宝、おもしろい作品です。

ちょこっと立ち寄った「茨城県陶芸美術館」。意外や意外、陶芸ド素人にも楽しめた。ただね、各展示室に見張りの人が居て、ちょっと緊張しちゃうけどさ。
肝心のうちの子は、というと、なぜか陶芸に興味があるらしく、他のところでやった絵付体験で夢中になっていたくらいだから、おもしろかったみたい。又来たいってよ!
来年1月20日からは「景徳鎮千年展」が開催されるようだから、これも見てみたいなあ。今度はゆっくりとね。